WEB屋が考える、なぜ無料ホームページサービスではダメなのか?

WEB屋が考える、なぜ無料ホームページサービスではダメなのか?

最近では、簡単に無料でホームページが作れるサービスがたくさんあります。

ホームページのランニングコスト(管理費用)って実際なんなの?

ホームページの見積もりの値段が、制作会社によって全然違うワケ

なんて具合に、過去にホームページの料金についての記事を書いたのですが

そもそも「無料のホームページサービスではダメなのか?」なんて、疑問も湧いてきませんか?

結論から言います。

個人や趣味で行うのであれば、無料のホームページ作成サービスでも問題はありません。

企業や商用で利用するのであれば、絶対におすすめしません。

我々プロの目からみても、最近のホームページ作成サービスは、昔に比べデザイン面や機能面でも大幅に進歩を遂げています。

大半のサービスが無料では、広告が勝手に表示されますが、月額、数千円程度で広告も外せますし、オリジナルのドメインを使用できるサービスもあります。

広告を外すために、月額を数千円を支払ったところで、通常のWEB制作会社に頼むより、確かに安価で簡単にホームページを作る事ができます。

仮に、あなたが無料ホームページ作成サービスを利用したとして、広告を外すプランに月額1,500円を支払ったとしましょう。

1年でみても、12ヶ月 × 1,500円 ですので、1年間でたった18,000円でホームページの運用が出来てしまいます。しかも、通常かかってくるはずの、制作費用(初期費用)は一切かかりません。

では、実際に無料のホームページ作成サービスを利用した場合の事を想定してみましょう。

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無料でホームページを作るために、あなたが行うことはたったこれだけです。

サービスの選定

Wix、Jimdo、Weebly、Goope、BINDなど上げればキリがないほど、たくさんのホームページ作成サービスがあります。
その中から、「本当に自分の作りたいホームページの要件を満たしているのか?」「必要な機能は備わっているのか?」など、しっかりと検討し、どのサービスを利用するのか、あなたは選ぶ必要があります。

ドメインの取得

もし、あなたがオリジナルのドメイン(URL)を使用する為には、自分でドメインサービス(会社)と契約をおこない取得する必要があります。
また、取得するだけではなく、ドメインの設定も必要な為、ドメインに関する最低限の知識が必要になってきます。

ホームページ作成サービスの使い方を覚える

一部、電話やメールでのサポートを行っているサービスもありますが、基本的には、WEB上に公開されているマニュアルを読んで、サービスの使い方を自分で習得する必要があります。

コンテンツ(ページ)の作成

どんなにオシャレでカッコいいホームページを作ったところで、誰にも見てもらわなければ意味がありません。
その為には、SEO対策を行い、検索上位に表示させる、必要があります。
現在、GoogleがSEO対策において最重要としているのが、サイトのコンテンツ(ページの中身)です。
検索からたどり着いたユーザーに対して、どれだけ有益な情報が掲載されているかを、Googleは一番に評価します。
コンテンツを充実させる為には、文章を考える事はもちろんですが、説明の為に必要な画像を作成したり、適切なレイアウトを考える必要があります。

日々の更新とトラブルの対処

無料のホームページサービスでは、運営代行や更新のサポートは行っていません。
その為、日々の運営、更新作業はすべて自身でおこなう必要があります。
新しいページの追加、情報の更新、画像の作成なども全て自分で行います。

・検索で上位表示されていたのに、突然検索の順位が下がった
・文章や画像を追加した際に、ページの表示が崩れた

こういった運営上のトラブルがあった際には、時間をかけて原因の究明から対処までを、おこなう必要があります。

どうですか?

たったこれだけと言いましたが、意外と大変そうに感じませんか?

無料ホームページサービスを企業や商用サイトにおすすめしない理由とリスクについて

突然、不躾なしつもんですが、

「あなたの日当は、いくらですか?」

一般的に一人の従業員を雇った場合のコストが月給の2倍~3倍だと言われています。

少なく見積もって1.5倍だとして、月給25万の方でも、約37万円の経費がかかる計算になります。

あなたが、経営者や、もっと高額な給料を貰っているのであれば、さらに金額は上がります。

稼働日数が、20日だとすれば、上記の約37万円の例だと日当は約一万八千円になります。

・サービスの選定
・ドメインの取得
・ホームページ作成サービスの学習コスト
・コンテンツ(ページ)の作成

先ほど挙げたここまでの作業で、もし10日間かかってしまえば、実質18万円のホームページという事になります。

さらに、本業の手を止めて、ホームページ作成に時間を割く事による、本業での機会損失を計算に入れると、実際の費用は、倍の36万円です。

趣味であれば、いくら時間を割こうが、本人の自由ですが、事業用や商用と考えた場合に、コストパフォーマンスは、結果良くありません。

更新にしてもそうです。プロに依頼すれば、1時間5,000円かかる作業を高いと感じるかもしれません。

しかし、無料だからと言って自分でおこなった場合、2時間かかっただけで、実質は損をする計算になるのです。

最悪の場合は、結局途中で作ることを挫折して、制作会社に頼むなんてケースもあり、これでは「安物買いの銭失い」になってします。

最大のリスクはサービスの終了

他にも、メリットやデメリットは当然あるのですが、企業や商用におすすめしない最大の理由は、サービス終了のリスクです。

時間をかけて、コンテンツを作り、ページを増やし、しっかりと更新を行ってきて上位表示されたサイトが、ある日突然のサービス終了で無価値となってしまいます。

仮に、サービスを終了しないまでも、サービスの更新などをストップしてまうサービスは、往々にしてあります。

WEBの世界はスピードが速く、サービスの終了したサイトでは、機能面でも置いていかれ、いつかは、競合サイトに必ず負けてしまいます。

そうなったてから、慌ててオリジナルサイトを作った場合、ページ数も多く、大規模なサイトの移管となると莫大な費用が掛かってきます。

当然、無料ホームページサービスも、用途や場面を選べば非常に優秀なツールです。

しかし、前述した様な、大きなリスクがある為に、やはり企業用や商業用にはおすすめできません。